プロヴァンスの贈りもの
「A Good Year」(2006) という、ワイン界隈の話とひととしての当たり年をひっかけた意味だろうか、3度ほど観てみてそう思った。
ラッセル・クロウ Russell Crowe が、フランス南部を舞台にした人生劇場作品の主人公マックス・スキナー Max Skinnerを好演している。
原作はピーター・メイル Peter Mayle、監督は「グラディエーター」や「ハンニバル」のリドリー・スコット Ridley Scott。
「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモア Freddie Highmore(少年期のマックス)、歌声も披露した「エディット・ピアフ〜愛の賛歌」や「パブリック・エネミーズ」のマリオン・コティヤール Marion Cotillard (ファニー・ショナル Fanny Chenal)、「プライドと偏見」でMr Collinsを演じたトム・ホランダー Tom Hollander (チャーリー・ウィリス Charlie Willis)、そしてカリフォルニアからやってきたニコル・キッドマン似のアビー・コーニッシュ Abbie Cornish (クリスティ・ロバーツ)。
Wikipediaに書かれた
評を読むと、興行収益も期待未満、辛口の批評が多かったようだ。
正直言うと3度も観てはいるが、ラッセル・クロウや「プライドと偏見」のミスター・コリンズが出演していたから初回は通してみたもの、二回目は最後まで観なかったと思う。
ではなぜ三度目観て、このブログで書く気になったのだろうか。
マックスの叔父さんの娘だと称するクリスティがニコル・キッドマンと似ている美人だからというわけではなく、映画の出来の良し悪しというよりも、この映画を観たこちらの気持ちの持ちようだったのかも知れない。
ストーリーは、ある意味経済的に裕福なひとたちの人生劇。
世の中のどのくらいのパーセンテージのひとがマックスたちのような生活だろうかと考えれば、ごくごく限られた社会階層だろう。
Wikipediaに言及されていた批評の中に物足りない何かがあるとあったのは、共感を得ないシチュエーションだからじゃないだろうか。中途半端に庶民的な雰囲気をかもしだすのは映画としての価値評価においてかなりリスキーな要因なのかも。
カリフォルニアからきたクリスティが最後どうなるのかも、中途半端なインパクトな気がする。レストランのファニーとマックスがどうなるのか、も。プロヴァンスという名前やワインといったイメージだけでヒットしそうなシチュエーションを感じられるのはやはり限られた人たちだけで、そうしたひとたちの中で映画でもそうした趣味を重ねて楽しむというのは案外少ないのかも知れない。
ワインのことをよく知らないが、素人が見てもちゅうと半端なネタだったのかも知れない。
コミカルな場面も、いまいちテンポがスローだった。
映画って観てるひとがどこかに身近を感じることができる(例えファンタジーのような気持ち部分であっても)何かをストーリーの展開とともに観ているひとがどんどん膨らませていけるかどうかも大切なのかも知れない。
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